キャリアから格安SIMへの乗り換え
キャリアのルール
格安SIMは、一度加入しても時期をあまり考慮せずに乗り換えることができるというメリットがあります。これは、大手キャリアに存在する契約上の制限が存在しないことが理由です。
- キャリア…契約してから2年の制限がある
- 格安SIM…契約時に関する制限がほとんどない
キャリアは、自社で契約をした顧客に対して2年間は自社製品を使い続けることを契約上に盛り込んでいます。そのため、一度契約をして解約を行いたい場合には違約金を支払わなくてはならず、余計な金銭を要求されることが多いのです。様々なプランが設定されており、そのプランごとに契約時の解約のルールが異なるという問題点もありますので、解約時のトラブルが起こる可能性もあります。
一方で、格安SIMはアフターサービスなどが充実しておらず、契約後はスマートフォンの利用に関する責任は本人次第という自己責任の側面が強いです。その代わりに契約時における制限がほとんどないというメリットがあります。そのため、キャリアではきちんと契約時におけるルールや制限に関して確認をしておかなくてはいけません。
格安SIMに乗り換える方法
ただ、格安SIMの有用性が広く世間に認識されてきた近年では、キャリアと格安SIM間におけるルールの枠組みが変化しつつあります。特に、キャリアから格安SIMに乗り換えるためのサービスも出てきており、大手キャリアから積極的に格安SIMに誘致するためのサービスが認められ始めています。
このサービスをMNPといいます。これは、携帯電話番号ポータビリティの略称のことで、自身の携帯番号をそのままにして大手キャリアから格安SIMに乗り換えることができるサービスのことを意味します。大手キャリアによってサービス内容は異なりますが、平均して2,000円から3,000円程度の手数料で乗り換えが可能になるというメリットがあります。
もちろん、大手キャリア以外から乗り換えができる場合もあります。そもそも、格安SIMは他社への乗り換えに関する契約上のルールが甘いので、キャリア同士の乗り換えと比較すると大きな費用は必要になりませんし、比較的簡単に他社のサービスを利用できるというメリットがあります。
格安SIMへの乗り換えに必要なモノ
一般的に、格安SIMへの乗り換えを行う際には下記のモノを準備する必要があります。
- MNP予約番号
- クレジットカード
- 本人確認の証明書
クレジットカードや本人確認の書類は、スマートフォンの契約を行う際に当然必要になるものなので、事前に準備をしておくことが大切です。当然ですが、クレジットカードは本人名義である必要があるので他人や親のクレジットカードを持参しないように注意をしましょう。また、MNP予約番号というものも非常に重要です。MNPというサービスを利用する場合には、事前に現在契約をしているキャリアから乗り換えのためのMNP予約番号を提供してもらう必要があります。
提供してもらう手段としては、最寄りの店舗に訪れるか、電話をするかのどちらかがおすすめです。MNP予約番号は、顧客がスムーズに乗り換えを行うために用意されているものなので、有効期限が存在します。その場ですぐに発行してもらえるものであるため、数日や数週間という時間を待つ必要はありません。
時間がどうしてもない人は乗り換えを行おうと考えている当日や前日であっても構わないので、必ず番号を提供してもらうように相談をすることです。後は、それぞれのキャリア側の指示に従って手続きをしていけば終わりとなります。MNPを利用したときに生じた手数料は、通常のスマートフォンの料金と一緒に支払うことができるのでその時に支払いましょう。