格安SIMのメリット・デメリット
プランが多岐にわたる
格安SIMというくらいなので、価格が安いことは間違いありませんが、それはプランが多種多様であることも大いに影響しています。自分に最適なプランを選べるからこそ不要な部分を排除し、必要な部分のみ料金を支払うことができるのです。
最も分かりやすいのはデータ容量でしょう。インターネットを使っていない分の料金まで支払っていては、無駄が多くなります。
さらに近年では格安SIMを提供する企業も増加しており、その分だけ選択肢が増加していることになります。各企業間が競争すればするほど、ユーザーとしては使いやすいプランを見つけやすくなるのです。
違約金の存在
大手キャリアと契約する場合、違約金がネックになる可能性が高いです。スマホの乗り換えを考えるときに、2年縛りでキャリア変更が抑制される場合も多いのです。
違約金は1万円近くかかることも多く、想像以上に負担になることは間違いありません。一方で格安SIMは、仮に最低利用期間が設けられていたとしても大手キャリアほど長くはありません。動きたいときに動けないもどかしさはなかなかに面倒なので、乗り換えるときの利便性を考えると格安SIMに軍配が上がります。
メールアドレスが使えない
キャリアメールをこれまで利用してきた方は、連絡先の整理が大変になる可能性があります。また、何らかのサービスを利用する際にキャリアメールで登録してきた場合、それらも見直さなくてはなりません。
今はキャリアメールがなくても連絡を取り合うことはできますが、連絡先をすべて見直す必要があるのは少々面倒かもしれません。
端末と動作
格安スマホは、端末に対して対象のSIMが使えるかどうかが重要なポイントです。SIMに対応したスマートフォンを持っていなければ、乗り換えはできません。
格安スマホとの契約時に端末も買い換えるプランもありますが、それも含めて考える必要があります。スマートフォンを購入したばかりで格安SIMを利用したい、そんな方は特に注意しましょう。そのスマートフォンは未対応かもしれません。
格安SIMが向いている人とは
通話と回数
大手キャリアと契約されている方は、あまり通話料金について考えたことがないかもしれません。しかし格安SIMでは安価で提供する分、通話回数はシビアに計算されるケースも多く、30秒で平均20円と高めの料金設定になっています。
LINEなどのSNSアプリでは無料通話も可能ですが、すべての連絡相手がその手段を持ち合わせているとは限りません。つまり、格安SIMは基本的には通話をほとんど必要としていない方向けのサービスとなります。多少通話をするくらいなら各格安スマホのプランで調整できるので、よく目を通しておきましょう。
2台持ちをしたい
ビジネス用のスマートフォンとサブのスマートフォンの2台持ちをされている方も少なくありません。いわゆるメインとサブで役割分担ができるので、データ通信を必要とする場合のみサブスマホを利用したい、そんな方にもおすすめできます。
メインと2台目を繋げる必要もないので、別々の回線を使ってもまったく問題ありません。不測の事態に備えたいときの予備スマホとしても活用できます。
自分で調べられる
通信環境についての知識がなく、何かについて調べることが苦痛だと格安SIMは向いていないかもしれません。反対に、何かが起きたときに自分が契約したプランと照らし合わせて考え、ネットで解決策を調べられる人は格安SIMに向いています。
そこまで知識を必要とするわけではありませんが、最低限自分で調べることに抵抗のない人でないと、いざというときに慌ててしまいます。少なくとも、Wi-Fi環境とそれ以外の違いなどは押さえておきましょう。