近年ではヘビーユーザー向けのプランも充実
格安SIMは大手携帯キャリアのプランと比較すると特にデータ容量が少ないプランに優位性があるという特徴があります。大手携帯キャリアでもライトユーザー向けのデータ容量が少ないプランの取り扱いはあるものの、データ容量が少ないプランを契約すると端末購入補助費用が極端に減らされてしまったり、そもそもそのようなプランの料金は割高に設定されています。
一方でMVNOの格安SIMの場合、特にデータ容量が少ないプランが充実しています。中には月額ワンコイン以下で利用ができ、毎月の高速データ通信量については全く付与されず常に低速通信をすることになる等の極端なプランさえもあるほどです。
これらの点から格安SIMはスマートフォンであまりモバイルデータ通信をしないライトユーザー向けのサービスのように感じられますが、実は決してそうではありません。
確かに大容量プランを取り扱うMVNOはライトユーザー向けのプランを取り扱うMVNOよりも多くありませんが、近年では大手携帯キャリアがヘビーユーザー向けの大容量プランを次々と展開したことも関係して、MVNOでもヘビーユーザー向けの大容量プランを取り扱うケースが増えています。
よって、毎月スマートフォンで大量のデータ通信を行うヘビーユーザーでも、大手携帯キャリアから格安SIMへ乗り換えをすることで大幅な通信費の節約を見込むことができるのです。
ヘビーユーザーにおすすめの格安SIMプラン
格安SIMプランの中でもヘビーユーザーが安心して利用できるような大容量プランを取り扱っていて、利用をおすすめできる代表的なMVNOとしては、DTI SIM、イオンモバイル、DMMモバイルの3社が挙げられます。これら3社のMVNOのヘビーユーザー向けプランの特徴などについて確認をしていきましょう。
DTI SIMの特徴
DTI SIMではヘビーユーザー向けに10GBプラン、15GBプラン、20GBプラン、ネット使い放題プランと4種類の大容量プランを取り扱っていて、いずれのプランも料金は業界最安水準となっています。
特にネット使い放題プランは月額2,200円から利用ができて、データ容量の制限無しで高速データ通信がし放題になるプランなので、ルーターに入れて自宅用のインターネット回線として利用するのもおすすめです。
なおネット使い放題プランは10GBプラン、15GBプラン、20GBプランと比較すると、データ容量の制限がない分、通信速度の安定性という面においてはやや劣ります。通信速度の安定性を重視する場合にはネット使い放題プランではなく10GBプラン、15GBプラン、20GBプランを選ぶと良いでしょう。
イオンモバイルの特徴
イオンモバイルではライトユーザー向けプランとヘビーユーザー向けプランの両方のプランが充実していて、ヘビーユーザー向けプランとしては12GBプラン、20GBプラン、30GBプラン、40GBプラン、50GBプランと5種類のプランがあります。
これらの大容量プランは1枚のSIMで利用できるのはもちろん、最大5枚のSIMでデータ容量をシェアすることもできるので、家族で格安SIMへ乗り換えをして大容量の通信量をシェアしたい場合にはイオンモバイルを選ぶのがおすすめです。
DMMモバイルの特徴
DMMモバイルでは10GBプラン、15GBプラン、20GBプランと3種類の大容量プランの取り扱いがあり、イオンモバイルと同様に1枚のSIMで利用できることに加えて最大3枚のSIMでデータ通信量のシェアが可能です。
さらにDMMモバイルでは月額250円のオプション料金を支払うことでLINEやFacebookなどのSNSのデータ消費量がカウントフリーになるデータ容量オプションが利用できるので、SNSを頻繁に利用する人が乗り換えをするとより高い節約効果を実感できるでしょう。