大手通信会社から格安SIMへの乗り換えはより簡単に
大手通信会社から格安SIMへの乗り換えは、簡単に、便利になりつつあります。ポイントになるのが、スマホのSIMロック解除機器の普及です。大手通信会社のスマホやガラケーの端末には、SIMロックと呼ばれるほかの通信会社のSIMカードをブロックする仕組みがついています。
これは端末の不正利用を防ぐためですが、乗り換え時に新しいスマホをセットで購入しなければならないなどデメリットもありました。現在ではSIMロックの解除が義務付けられているため、携帯ショップになどに持ち込めばSIMロックを解除してもらえるようになっています。しかし、窓口に持ち込むと有料になってしまうという欠点があります。
公式サイトから手続きをすれば無料になりますが、窓口で解除業務を行うと手間がかかってしまうためです。また、端末を分割購入した場合は一定期間支払いを済ませてからでなければ解除ができないなど、制限を受ける場合があります。しかし、大手通信会社でSIMロックを解除してもらう以外にも、SIMロック解除用の機器を購入してしまうという方法があります。
SIMロック解除用のアダプターが1,000円程度から販売されているのです。ちょっとした知識があれば自分で簡単にSIMロックが解除できるため、簡単に格安SIMに乗り換えることが可能なのです。大手通信会社の端末は非常に高価なものが多く、型落ち品でも本体価格はかなり高くなります。
しかし、契約の継続や新規乗り換えでお得に買えるケースが多いため、タイミングを見て格安SIMに乗り換えれば購入費を抑えつつ、通信費も安くすることが可能なのです。契約期間が残っていて違約金が発生する場合も、格安SIMに切り替えてしまえば数ヶ月で元を取れることもあります。一度どれくらい差があるのか確認してみるのがおすすめです。
大手通信会社の端末をそのまま利用するメリットは
大手通信会社の端末をそのまま利用するメリットは、アプリなどの再インストールや再設定の手間が省けることです。通信系と結びついたものに関しては再設定が必要なものもありますが、自分が慣れた端末でそのまま通信費を安くすることができます。
通話に関するプランを追加する格安SIMが増えているのもポイントで、大手通信会社と変わらない感覚で通話が可能なケースもあります。5分であれば何度でもかけ放題など、仕事や様々な連絡で電話を使う人も使いやすくなっています。中には通話プランをつけることを前提に、プランを絞ってわかりやすくする企業もあるほどです。
また、格安SIMを扱う通信会社の端末は、機能を絞って価格を安くするケースが多くなります。大手のスマホの半額で同程度の性能のものが手に入るため、お得で高性能なスマホを求めて乗り換える人もいる程です。一方で、電子マネーなどの支払いに対応しているスマホはごく一部になります。
赤外線通信機能など、あると便利な機能を削って価格を安くしているケースもあります。全てのスマホに今まで使っていた機能がついているとは限らないため、しっかりと選ばないと使い勝手が悪くなってしまうこともあるのです。新しい端末を買う無駄を減らすだけでなく、便利な環境を持ち越すためにSIMロック解除を選ぶ人もいるのです。
大手通信会社の契約は、2年縛りなどの制限を外すと割高になってしまうことがほとんどです。また、通信会社の競争は激化していて次々と新しいプランが登場し、価格やサービスの見直しも進んでいます。SIMフリー端末にしてしまうことでお得に使えるチャンスが増えるのです。
格安SIMを入れて使う場合の注意点は
格安SIMに乗り換えてスマホを使う場合は、初期設定が必要になる場合が大半です。大手通信会社からスマホを購入した場合は、あらかじめSIMカードの情報が設定されたスマホを渡されます。しかし、自分で格安SIMを契約した場合は、端末に格安SIMの情報を入力しなければならないのです。
設定を行わないと電話は使えてもデータ通信が使えないなど不具合を起こすケースがあります。格安プランを契約した場合は高速通信回線が使えないなどプランごとに差がでるため、どのプランでどの企業と契約したかが重要になります。初期設定の行い方はマニュアルが作られているケースがほとんどで、公式サイトに解説動画が用意されている場合もあります。
家にスマホ以外の通信機器がない場合は事前に確認し、初期設定の仕方をメモしておくのがおすすめです。電話で設定方法を聞く方法もありますが、手間がかかってしまうことがあります。データ通信の設定が必要なのは、会社ごとに使う回線が異なり、割り振られるIPアドレスが異なってくるためです。
自分の契約した会社の設定を入力し、初めてデータ通信ができるようになるのです。無線LANでの通信や、モバイル機器を経由してデータ通信をする場合は、機器設定だけでインターネットを使えるようになります。ただし、初期設定をしなければ携帯電話本体でのデータ通信はできないままのため注意が必要です。
データの使いすぎが気になる場合はあえて設定しない方法もありますが、その分不便になります。最低限のメールを使えるようにするためにも、設定だけはしておいた方が良いのです。設定に誤りがあるとデータ通信自体ができないため、電波状態を確認しながらテストしてみるのがおすすめです。
乗り換え前に事前にやっておいた方が良いことは多い
格安SIMに乗り換える際は、事前にやるべきことが多いことに注意が必要です。スマホのSIMロックを解除しても、通信会社を変えることにかわりはないからです。メールアドレスの変更が必要になるため、事前に情報を整理しておかないと使えないアプリなどがでてくる可能性があります。
特にアプリの登録を通信会社のアドレスで登録していると、パスワードの再送などにも苦労してしまう場合があります。最悪アカウント自体を作り直す必要がでてきます。事前にIDとパスワードを控えておき、再設定できるようにしておくことが重要です。iPhone以外の端末を使う場合はフリーメールアドレスを利用するケースが多くなります。
OSの関係でgoogle関係のサービスが最も使いやすいため、電話帳などの情報も統合しておけば別の端末に切り替えるときにデータを移行する手間を防げます。googleアカウントで一括管理すれば、スマホを紛失すると相手の連絡先がわからなくなるという不安も解消されます。
また、フリーメールアドレスを取得したら、メールアドレスが切り替わったことを知り合いに事前に知らせるのがおすすめです。携帯電話会社によってはフリーメールアドレスが全て迷惑メールに割り振られてしまう場合があります。通信会社のメールアドレスでなければメール自体が届かない場合があるのです。
そのため、場合によっては事前に連絡を取って設定を変更してもらう必要がでてきます。SMSは電話番号に依存するため、電話番号さえわかれば送ることができます。しかし、メールアドレスしか知らない相手とは音信不通になってしまうこともありえます。
迷惑メールの設定はスマホや携帯電話の扱いになれている人であれば簡単に変更できます。また、携帯電話ショップで設定を変更してもらう方法があるのもポイントです。どうしても設定が難しい場合は電話番号や他の無料通話アプリのID情報を交換するなど工夫が必要になってきます。
