事前にしておいた方が良い確認と必要な手続き
エントリーパッケージの購入
格安SIMの申し込みをする際、約3,000円の手数料を取られます。しかし申し込み時に未使用のエントリーコードを入力すれば手数料が無料になります。そのコードが記載されている用紙のことをエントリーパッケージといいます。
これはアマゾンで購入することが可能で値段は1,000円未満のものが多いです。なくても申し込みは出来ますが、支払う金額を少しでも減らしたい場合は事前に購入しておくことをお勧めします。
MNP予約番号の取得
キャリアで使っていた電話番号をそのまま引き継ぎたい場合に必要なのがMNP予約番号です。有効期限は15日間で、ほとんどの格安SIM会社は申し込み時点で10日以上期限が残っていなければ申し込みが出来ません。MNPは2種類あります。
維持型MNP予約番号
新しい格安SIMの手続きが完了した段階で自動的に今まで使っていたキャリアが解約になります。この方法を使えば空白期間を作ることなくスムーズに乗り換えが完了します。
ドコモやソフトバンクではネットで予約番号の申し込みが出来るようですが、auのスマホ利用者は電話でしか発行出来ません。期限が切れた場合はカスタマーサービスに電話をすると再度取得することが出来ます。
切断型MNP予約番号
キャリアを解約すると同時にMNP番号を取得することが出来ます。維持型と違って、ショップに行かないと予約番号を発行してもらえません。維持型の場合は乗り換えに失敗しても簡単に番号の再発行を行えますが、切断型はすでに解約済みなので有効期限が切れた段階で二度と電話番号の移行が出来なくなってしまいます。
では、どういう時に切断型を選ぶかというと、乗り換えがキャリア契約の更新期間内に完了しない可能性がある場合です。後2~3日で月が変わってしまうという段階で申し込みをすると恐らくSIMの到着は翌月になります。
維持型は他社へのMNP転入が確認出来ない限りキャリア解約にならないので、更新期間外の乗り換えとなり違約金が取られてしまいます。また、auは月額料金の日割りに対応していないので月を跨いだ瞬間に1ヵ月分の料金が発生してしまいます。
しかし切断型であればすでにキャリアを解約しているので届くのが遅れても問題ありません。申し込みに失敗することもあるので可能な限り維持型でのMNP転入をお勧めしますが、もしすぐにキャリア解約をしたいのであれば切断型を選ぶと良いでしょう。
維持型MNPの期限が残っている状態で急遽切断型MNPに切り替える場合は、まずカスタマーサービスに電話して予約番号のキャンセルをしてもらいます。その後ショップに行って切断型MNPを発行してもらいます。ただし予約番号のキャンセル情報が反映されるまで2~3時間かかるので、キャンセル後は少し時間をおいてから手続きに行くのが良いでしょう。
フリーメールへの移行
格安SIMに乗り換えるとキャリアメールを一切使用出来なくなるので、GoogleやYahooでメールアドレスを作成しましょう。各種サイトに登録しているアドレスの変更は格安SIMの手続きが完了するまでに終わらせておくと後が楽です。
SIMロックの解除
キャリアと連携している格安SIM会社を利用する場合、そのまま使用することが可能な場合が多いです。しかし他社キャリア系列のSIMに申し込む場合はロック解除を行わなければ使えません。
解除はネット上で簡単に出来ますが、各キャリア共に解除するための条件が定められています。基本的には端末の購入から100日が過ぎていなければ手続き出来ないため注意が必要です。解除にかかる時間は数分程度なので暇な時に済ませておくと良いでしょう。
申し込みに必要なものと入力内容
用意するもの
- 本人確認書類
- クレジットカード
- MNP予約番号(電話番号の引き継ぎをする人のみ)
- 入力する内容
- エントリーコード(エントリーパッケージを持っている人のみ)
- プラン選択
- データ容量の選択
- SIMカードのサイズ選択
- MNP予約番号(電話番号の引き継ぎをする人のみ)
- 契約者氏名、住所、生年月日、メールアドレス、電話番号
- クレジットカード情報
- 本人確認書類の添付
準備から乗り換え完了までにかかる時間
エントリーパッケージを使う場合は、申し込みする時に手元になければならないので出来るだけ早い段階で購入しておくことをお勧めします。MNP予約番号の取得·フリーメールへの移行·SIMロックの解除·申し込みは全て同日に行うことが可能です。
申し込んでから審査が終わるまでは、早ければ当日、遅くとも1週間後といったところでしょう。もし1週間が過ぎても連絡が来なければ問い合わせの電話をして格安SIM会社に確認した方が良いです。
審査に通れば翌日に発送メールが届き、発送から1~2日後に到着するというパターンが多いです。月末の乗り換えを希望するなら、15日~20日あたりに一気に手続きを終わらせるのがベストです。審査落ちが心配な人は日にちに余裕を持った申し込みを心がけましょう。
申し込み時に気を付けるべきポイント
格安SIMへの乗り換えには思わぬ落とし穴があります。それは「審査落ち」です。入力ミスはないはずなのに審査に通らなかった、という人が実はたくさんいます。しかもほとんどの格安SIM会社はその理由を教えてくれません。
審査基準を公開することによって合格ぎりぎりのラインで申し込みをする不正利用者が増えるからだそうです。しかし、きちんと事前の手続きをして必要な書類も用意したのに申し込みの取り消しメールが届いたらショックは大きいです。
再度申し込むことは出来ますが、MNP予約番号に期限があるので出来れば一発で通過したいところです。審査落ちを避けるためにチェックすること
本人確認書類の不備
ネット申し込みをする場合、本人確認書類を郵送ではなく写真添付で送信する人が多いと思います。わざわざ書類をコピーして送らなくて良いので楽ではありますが、写真の撮影は慎重に行わなければなりません。申し込み画面に注意事項が細かく書かれているので必ず全てに目を通してから添付するようにしましょう。
- 書類全体が画面に収まりきっていない
- 写真に光や影が映りこんでいる
- ピントが合っておらず文字を読み取れない
上記の項目に特に気を付けて下さい。
入力した住所と本人確認書類の記載住所が一致していない
引っ越す前の住所が記載されている書類を使えば当然審査落ちしますが、実は同じ住所でも落ちることがあります。どういうことかというと、入力住所と確認書類の住所は表記方法まで完全に一致させる必要があるのです。
例えば確認書類に「2丁目3番地」と記載されているのに「2−3」と入力すると落とされてしまう可能性があります。細かいことのようではありますが、これで失敗している人は少なくないので注意しましょう。
クレジットカードの名義が契約者ではない
申し込みをする際、全ての名前が同じである必要があります。家族のクレジットカードを利用することは出来ないので、もし所有していない場合は申し込みをする前にクレジットカードの作成を行って下さい。契約者·クレジットカードの名義·本人確認書類に記載されている名前が必ず同じになるように気を付けましょう。
契約可能な回線数をオーバーしている
同じ名義を使う場合は契約出来る回線の数に制限があります。会社によって上限が違うので、公式HPで確認してから申し込むようにして下さい。
携帯料金やクレジットカードの支払いを滞納したことがある
詳しく内部調査をする格安SIM会社はほとんどないですが、過去の滞納によってブラックリスト入りしている場合は審査に落とされることもあるようです。以上のことを知ったうえで申し込みをすれば、問題なく格安SIMへの乗り換えが完了するはずです。時間がある時に何度も確認をしながら手続きするようにしましょう。