格安SIMでデータ通信のみを選んだほうがいい場合
格安SIMを契約する際には、データ専用にするか音声通話も込みでの契約にするかを選ばなくてはなりません。ここまでキャリアでの契約だった人の場合、これは最初に引っかかることですね。
音声通話込みで、と言う人のほうが圧倒的に多いのですが、データ通信のみの契約でと言う人ももちろんいます。
ガラケーやPHS使用者のネットデビューの場合
ガラケーやPHS使用者で、出先でネットをやりたくなった時におすすめのやり方です。元のガラケーなどはそのままに、格安SIMを利用して新しくデータ通信のみの契約でスマホ、という手ですね。
こうした場合、通話とEメールはそのまま元の端末で行い、ネットのみ、つまりデータ通信のみを格安SIMで契約すれば、乗り換えの面倒もなく簡単にネットデビューできることになります。しかも料金的にも、通話とEメールのみのガラケーやPHSと、データ通信のみの格安SIMなので、かなり少なくてすみます。大きな支出はスマホ代金だけになります。
手数料に関しても、元から持っているガラケーなどですから、電話番号の変更もなし、Eメールアドレスもそのまま使えるので、最低限の手続きですみますね。
ネットと通話を完全に切り離したスタイルですので、割り切って使用ができるのが利点です。
タブレット端末を持ちたい人に
スマホ使用者の悩みは、画面が小さいということではないでしょうか。出先でちょっと動画を見ようと思っても、画面が小さいので見づらいと思うことはないでしょうか。
また仕事上で使用する時、やはり画面が小さいので文字がしっかり把握できずに、結局会社に帰ってからやり直しなどということもあるでしょう。
そんな、できればネットだけは大きな画面でという人には、タブレット端末はスマホよりも大きな画面で使い勝手もよく、おすすめできる端末です。これをスマホと組み合わせた場合、スマホは通信メインでタブレットは仕事やネット中心にという使い分けができます。
問題は両方キャリアにしてしまうと、料金が高くなるということです。なのでタブレットは格安SIMのデータ通信のみの契約にすれば、通信料も安くすむことになりますね。
加えて、それまでのEメールアドレスはそのまま、電話番号も同じですのでこちらも面倒はありません。フリーメールはタブレットで、Eメールはスマホでという使い分けが可能です。
仕事で忙しい人におすすめしたい使い方です。
データ通信と音声通話の両方を格安SIMにした場合
初スマホの人もキャリアからの乗り換えの人も、このデータ通信と音声通話の両方での契約が最も多いタイプです。
キャリアから格安SIMへの乗り換えのほとんどの人は、スマホをSIMロックフリーにして全部格安SIMに移動というやり方を取るでしょう。幸い今では電話番号はMNPでそのまま移動ができますので、問題はありません。ただEメールアドレスだけが変わってしまうのが、ちょっと面倒ですね。
とは言えそれまでも、フリーメール中心で使用していた人の場合は、特にメールアドレスで困ることもないはずですので、乗り換えに際しても最低限の面倒ですみますね。
このデータ通信と音声通話両方で契約した場合、気になるのは通信の速度でしょう。特にキャリアからの乗り換え組はそれが心配の種ですね。各社ともに自社の通信速度をサイトに乗せていますし、また比較サイトも多くあります。正直プランによる料金にそれほど差はないので、この速度をメインにしてどの会社にするか決めるのがおすすめです。
特に調べたいのは、回線が最も混み合う昼の時間帯です。何と言ってもキャリアの通信回線を利用しているSIMですので、混み合う時間帯はキャリア優先になってしまいます。
このあたりをしっかりと把握できて、混み合う時間の通話とネットは仕方ないと割り切れる人には、キャリアの契約よりも断然安い格安SIMはお財布的にもおすすめということです。