格安SIMの落とし穴
格安SIMと言えば、キャリア携帯を使用するよりも月額料金が各段に安くなるという点が一番のメリットです。また、プランも自分の必要としているものを重視して選ぶことができるため、より快適に使用しやすくなるというメリットもあります。
それならすぐに格安SIMに乗り換えたいところですが、思わぬ落とし穴があります。何もわからずに乗り換えるのではなく、デメリットを把握してからの乗り換えがおすすめです。
使用制限が頻繁にかかる
格安SIMに乗り換えて一番に不自由を感じるのは、プラン契約の上限に達しそうになると使用制限がかかる点です。格安SIMの売りは"安さ"ですが、この安いプランというのはデータの容量が1GB~3GBほどのケースがほとんどです。
料金を重視して安いプランで契約すると、一気に通信速度が遅くなります。日頃自分がどのくらいデータのやり取りをしているのか把握できていない方が格安SIMに乗り換えた場合に、必ず1度は躓く点です。キャリア携帯で日常の通信や動画閲覧等難なくこなせていたのは、それなりの月額料金を払っていたためなのです。
通勤や通学等でWi-Fiのない場所での使用が多い方は、プランのデータ契約を大きいもので契約することをおすすめします。格安とはいかないものの、キャリアよりは月額料金の節約につながるでしょう。
キャリアより通信速度が劣る
格安SIMが使用する回線は、MVNOが大手キャリアから通信網を一部借りたものを使用しています。そのため、アクセスが集中する通勤・通学時や昼間、帰宅時は通信速度が遅くなってしまうことがあります。仕事などで頻繁に通信する、スピーディーな操作を行わないといけないという人は、格安SIMは念のため避けた方が良いでしょう。
キャリアメールが使えない不都合
格安SIMに乗り換えると、今まで利用していたキャリアメールが利用できなくなります。メールを頻繁に利用してきた人は、「Gmail」や「Yahoo!メール」といった無料で利用できるフリーメールに切り替える必要があります。ダウンロードやアドレス変更の通知などの手続きが面倒なのに加えて、相手がWebメールをブロックしている場合などは連絡が厄介です。
支払いは多くの場合クレジットカード決済
格安SIMの料金の支払いは多くの場合がクレジットカード決済となっています。クレジットカードは持ちたくない現金主義の方や、利用しない学生にとっては大変不便な点となるでしょう。口座振替やデビットカードに対応している格安SIMもいくつかありますが、契約できるところが限られてしまいます。
格安SIMへ乗り換えるタイミング
キャリア携帯から格安SIMへ乗り換えるタイミングを考える場合、一番気になるのが乗り換えにかかる費用です。改めて金額を提示されると乗り換えを躊躇してしまいますが、その場合はいつが乗り換えのベストタイミングとなるのでしょうか。
自分にあった格安SIMを見つけたら、すぐ乗り換えるのがおすすめ
キャリア携帯の違約金はほとんどの場合9,500円程で、契約更新月(2年毎)以外で解約した場合には必ず支払わなければいけません。提示されると一旦は更新月まで待とうかと思ってしまいますが、迷わず格安SIMへの乗り換えをおすすめします。
というのも、キャリア携帯の月額料金は平均8,000円と言われおり、安い方で6,000円前後です。あと2、3ヶ月で契約更新月が来る方は待った方がいいですが、それ以上期間が残っている方は違約金を払い月額料金を格安SIMの利用で抑える方がよっぽど節約になります。
使っている端末の支払いがまだ終わっていない場合は?
端末の支払いが残っていたとしても、格安SIMへの乗り換えは可能です。解約の際に一括で支払ってもいいですし、引き続き毎月支払っていくことも可能です。
結構な金額が残っているから支払いが終わってから格安SIMに乗り換えようと考えている人は、払い終えるまで何カ月必要なのか、その間月額料金はいくら払い続けるのか計算してみると良いでしょう。格安SIMで月額料金を抑えて毎月の支払いに充てた方がお得な場合が多いでしょう。