乗り換え前に知っておくべきメリットとデメリット
月額料金と契約
格安SIMに乗り換える前に知っておくべきことは、月額料金と契約でしょう。格安といわれるように、月額料金は乗り換えメリットの1つです。毎月5,000円から6,000円位の差額となり、かなりコストを抑えられます。また契約に関しては、基本的に縛りなく利用できます。大手の中では一般的に2年間の縛りがあり、その途中で止めてしまえば契約解除料が発生します。格安SIMの場合、1年程度の契約もあるため縛り期間が短く、機種変更等がしやすいともいえます。
電話代に関して
格安SIMのデメリットの1つが電話代になるでしょう。もっとも安いところで30秒10円であり、固定電話に比べればかなり高いかもしれません。しかもカケ放題のようなサービスがないため、電話代に関しては使った分だけ支払うようになります。もっともWi-Fi経由で無料通話アプリを使うだけであれば、電話代は気になりません。
ただし、無料通話アプリの電話代を無料にするには、相手も同じアプリを使っている必要があります。いずれにせよ、格安SIMの電話代に関しては乗り換えによるデメリットであり、電話を使う機会が多い人は熟考すべきことでしょう。
通信速度をチェックする
通信速度もまた、格安SIMに乗り換える前にきちんとチェックすべです。格安SIMの場合、インターネットで言えば二次プロバイダーになり、大手の回線を借りてサービスが提供されています。そのため利用料金を抑えることができますが、その分通信速度が落ちる傾向があります。
特に多くの人が利用する時間帯に顕著です。もっとも大手でもその傾向が出る時もあり、技術は日進月歩しているため、いずれ解消される可能性もあるでしょう。いずれにせよ、通信速度についても十分認識しておくべきです。
乗り換え方法にもポイントがある
MNP予約番号を取得する
実際に格安SIMに乗り換える場合、MNP予約番号を取得する必要があります。MNPとはナンバーポータビリティのことであり、現在の携帯電話番号を変更せずに乗り換えができることです。有効期限があるため、申し込むタイミングが大切です。乗り換え予定日の数日前辺りに行うのが無難であり、ショップでも電話でもできるようになっています。なお、MNP転出手数料が発生し、概ね数千円程度となっています。
クレジットカードと本人確認書類
格安SIMの月額料金などは、一般的にクレジットカード払いとなります。したがって、乗り換えをするのであれば、支払用のクレジットカードを用意する必要があります。また契約者と違う名前のクレジットカードは使えないことになっています。しかし、一部ではデビットカードや口座振替にも対応しています。
クレジットカードがない、あるいは、使いたくない人は考慮すべき点でしょう。また、契約するには本人確認書類が必要になります。身分証として広く認められているものが対象で、免許証、パスポート、健康保険証、マイナンバーカード等になります。ちなみに、インターネット経由で身分証の画像を提出できるようにもなっています。しかし画質によっては通信データ量を超えてしまうため、気をつけるべき点でもあります。
機種の継続と変更
格安SIMに乗り換えるのであれば、使う機種を決めておくべきでしょう。従来のものであれば非常に簡単です。契約を結び、APM設定をするだけですぐに使うことができます。APM設定とは簡単に言えば、サーバー設定になります。また機種変更の場合、業者が販売している機種を購入することで可能となります。
しかし、より安いものを購入したいのであれば、自分で見つけるのがベストです。ただしその場合、該当のSIMサイズが合っているのかをきちんと確認しましょう。また中古品を購入する場合、SIMロックの有無も知っておく必要があります。もしロックが掛かっていれば、サイズのあったSIMでも使うことはできません。