皆さんは現在、どのキャリアの携帯電話をご利用でしょうか。中には値段が高いからと「格安SIM」へ乗り換えを検討されている方もいらっしゃるでしょう。
実は私は、とある格安SIMのカスタマーセンターでオペレーターとして勤務しております。今回はその知識を生かして、格安SIMに隠された意外な落とし穴と、対策について説明していきたいと思います。
お問い合わせの中にはホームページやパンフレットを見ずに契約してしまったばかりにトラブルに巻き込まれたりするお客様が多くいらっしゃいます。つまり、裏を返せばホームページやパンフレットを良く見れば解決できるということなのです。
では、どのようなところに落とし穴があるのかを一緒に確認してみましょう。
格安という言葉に騙されないで!実際にかかる料金はもっと高い!
皆さんは契約を結ぶ際、毎月必須で発生する「月額基本料」を確認すると思います。
三大キャリアの多くは多彩なプランを提供しているため、月額基本料も同等に高い金額を設定されていますが、格安SIMははじめから安い値段で設定されています。
ここで注意が必要です。実は、格安SIMのほとんどは月額基本料には通話料が含まれていないので、使った分だけ料金がかかってくるのです。しかも、かけ放題はプランではなく、オプションとして提供しているのでオプション料金も発生してきます。
更に契約初月には事務手数料も発生してくるので、これを知らないと意外な金額を請求されてパニックになってしまいます。
問い合わせ先はそこで合っている?端末に関しては端末メーカーへ
格安SIMでも端末を販売しているところがほとんどです。お好みの端末をセットでしかもお安くゲットできるなんて嬉しいですよね。 でも、ここにも意外な落とし穴が!!みなさんは、利用している携帯電話が壊れた時、普通なら近くのキャリア店舗へ行って相談をするでしょう。
しかし、格安SIMのカスタマーセンターや店舗では基本販売した端末の不具合などの相談には乗ってくれないのです。 理由は簡単。販売している端末が「SIMフリー」という、どこのSIMも利用できる端末だからです。
ドコモなどの三大キャリアはそのSIMしか使えないよう設定されているので店舗でも対応していただけますが、SIMフリー端末は別です。万が一壊れてしまい、急いで店舗へ向かっても「対応できません」と言われて何もしてくれないことがあります。
本当にその日で大丈夫?最低利用期間と更新月
乗り換える前に、必ず確認をしておいて欲しい最後の落とし穴。格安SIMに限らず、どのキャリアにも最低利用期間、俗にいう縛りは必ずあります。 ホームページやパンフレットには「最低利用期間中に解約すると解除料がかかる」と言った文言がよく記載されています。
主な縛り期間は2年(24か月)だと思います。さてここで一つ質問です。「2年以内」という言葉に24か月目は含まれるでしょうか。答えはYESです。 しかも、更新月が設定されていないキャリアもありますので、いつ解約申請をすればいいかの確認が重要になってきます。
最後に
携帯電話とは、日々の日常の中で大変便利かつ重要な役割を果たしている機器です。だからこそ、格安という言葉だけで安易に乗り換えを検討せず、慎重に決めていかなければならないことを忘れないでください。
快適かつ安く携帯電話を利用するためには契約検討中の今の内に計画を立てて行くことが重要です。
まずはどんな利用をしたいのかを決め、その利用をするためには何が必要なのか、逆に不要なものは何かをはっきりさせておきましょう。そうすることで契約するときに、「こんなオプションがありますよ。今なら無料ですよ。お安くなりますよ。」といったセールストークに騙されずに済みます。 皆さん、計画的に格安SIMの契約を検討しましょう!!