au系の格安SIMが増えている
通信料金節約に役立つ格安SIM。キャリアの回線を借りて通信サービスを提供している格安SIMは、元となるキャリアの回線が大きく影響していました。キャリア製の端末は回線が一致していないと使うことができず、エリアや電波受信状況もキャリアに依存しています。
多くの格安SIMはdocomoの回線を借りてサービスを提供しています。3大キャリアの中で最もシェアが大きいdocomoの回線が主流になるのはある意味当然なのですが、auユーザーから格安SIMに乗り換えようとするとどうしても制約が生じてしまい、通信費用を節約したいのにauを選ばざるをえないユーザーが多く見られました。
そんな状況を改善したのがau系格安SIMの登場です。au系格安SIMはその名の通りauから借りた回線を利用してサービスを提供している格安SIMで、auユーザーにとって乗り換えのハードルが低いという大きなメリットがあります。docomo系格安SIMへの乗り換えをためらっていたauユーザーの方もau系格安SIMならトラブルなく乗り換えできるでしょう。
乗り換えをスムーズに進めるために
auユーザーにとってau系格安SIMは乗り換えのハードルが低く安心です。しかし、キャリアから格安SIMへの乗り換えにはトラブルがつきまといます。キャリアでは利用できたサービスが利用できなかったり思うようなサービス品質が保たれなかったりなど、回線系列の問題が解決されたとしてもいろいろなトラブルが起きる可能性は否定できません。
快適な格安SIMライフを送るにはau系回線の特徴を知っておきましょう。事前に知識をつけておけばトラブルなく乗り換えを進められます。余計なトラブルに見舞われないためにも、きちんと準備してから乗り換えを実行してください。
auから格安SIMに乗り換えで知っておきたいポイント
使える端末は?
auユーザーがau系格安SIMに乗り換えるケースでは、現在利用しているau端末を引き続き使用することができます。docomoやソフトバンク回線への乗り換えではSIMロック解除作業が必要になるのですが、au系の格安SIMならSIMカードを差し替えるだけで使えます。
注意しておきたいのは、auとの契約が切れてしまうとSIMロック解除ができなくなってしまうことです。これは規約で「解約から101日目以降のSIMロック解除手続きは受け付けない」と規定されています。
このルールは2017年12月1日に追加された新しいルールで、キャリア契約期間中に新規購入した端末であっても解約から101日経過してしまうとSIMロック解除が依頼できなくなります。
今後au系格安SIMからdocomoやソフトバンク回線に乗り換える予定がなかったとしてもSIMロックを解除しておけば中古買取り金額は大幅に上がります。3000円の費用はかかりますが端末のSIMロックは解除しておくことをおすすめします。
SIMフリー端末を使う場合は、周波数に注目してください。au回線で利用できるのはLTEバンド1、18もしくは26でVoLTEを利用したいならVoLTEに対応している必要があります。
速さのUQ、安さのmineo
au系格安SIMとして人気なのが「UQモバイル」と「mineo」です。
UQは速さとつながりやすさに定評があり、速度低下が課題の格安SIMの中ではバツグンの通信品質を誇ります。
混雑時でも速度の低下が起こりにくく、どの時間帯でもキャリア並みの通信速度がキープできるのはUQのみです。乗り換えてもキャリア並みの通信品質を維持したいならUQが向いています。
mineoは安さで人気の格安SIMです。
データ通信プランなら最安で700円、音声プランでも1,310円からと、キャリアに比べると通信費用を大幅に節約できます。回線品質は他の格安SIMと同レベルですが十分実用に耐えうる品質なので大きな問題はありません。安さを選ぶならmineoが向いています。