格安SIMの乗り換えに向いている人
データ通信の速度にこだわりがない人
格安SIMの不満点で一番多く挙げられているのは、通信速度の遅さです。格安SIMはキャリアの回線の一部を借りているので、利用者が多い時間帯は速度が低下してしまいます。特に速度が落ちるのはお昼から夕方だと言われています。
動画やゲームをよく利用する人など、いつでも高速で通信したいという人は、格安SIMに乗り換えると不満を感じてしまいそうです。逆に通信速度よりも料金の安さを重視する人には向いていると言えます。料金が安くなるなら多少速度が落ちても気にしない、Wi-Fiを使える環境にいるから問題ない、という人は乗り換えると大幅な節約ができます。
データの容量をいつも余らせている人
キャリアの定額パックは、格安SIMと比べて割高な設定になっています。容量の選択肢も少なく、容量を毎回使い切っていない人にはもったいない料金プランです。
格安SIMの料金プランは業者によって様々です。データ容量をあまり必要としないユーザー向けに、少ない容量で値段が格安のプランを用意している業者も多くあります。それほどデータ通信を行わない人はこういった業者に乗り換えをするとグッと安くなります。
通話が少ない人
格安SIMはデータ通信料金の安さが長所で、通話サービスの方はキャリアと比べると劣っています。キャリアでは通話はかけ放題が当たり前となっていますが、格安SIMの場合はかけ放題プランが用意されている業者は限られています。
格安SIMで通話を利用すると従量課金されるのが一般的な方法です。「20円/30秒」としている業者が多いようです。通話が多い人は割高になりますが、逆に通話が少ない人ほど料金を安く抑えることができます。
格安SIMの乗り換えに向いていない人
SIMの設定を自分で行えない人
キャリアの場合はショップでスタッフが全て対応してくれますが、格安SIMは基本的に自分でSIMを挿入したり接続の設定を行う必要があります。設定方法は説明書に書かれていてその通りに行うと問題なく使えるようになるのですが、こういった作業に慣れていない人には難しく感じられるかもしれません。
説明書を読んで自分で作業することが苦手な人は、乗り換えに向いていないと言えます。最近では格安SIMの契約やサポートサービスを大手家電量販店の店頭で行える業者も出てきています。ただし、一部の業者に限られていますし、対象店舗数も多くありません。
電話やweb上でのサポートは受けられますが、対面できめ細かいサポートを受けたい人は、大手キャリアを選ぶ方が安心です。
キャリアメールを使いたい人
格安SIMに乗り換えた場合、キャリアメールは使用できなくなります。格安SIMの場合、基本はGmailなどのフリーメールアドレスを利用することになります。業者によってはプロバイダーのアドレスが与えられるところもあります。これらの方法でメールアドレスに困ることはありませんが、キャリアメールを引きつぐことはできません。
頻繁に使っていてなくなると困る場合や、キャリアメールしか連絡先を教えていない人がいる場合は、考え直した方が良いかもしれません。また、キャリアメールでないと利用できないサービスもあります。キャリアを解約するとこういったサービスも利用できなくなるので注意しましょう。
最新のスマホ端末を安く手に入れたい人
格安SIMで一番コストがかかるのが、スマホ端末の入手です。キャリアの場合は大幅な端末割引が適用され、安く最新端末を購入できますが、格安SIMの場合は高額な料金を支払う必要があります。
業者が行っているキャンペーンを利用すると安く購入できるケースもありますが、お目当ての機種がキャンペーン対象になるとは限りません。頻繁にスマホ端末を買い替えたい人、高スペックなスマホにこだわりがある人は、乗り換えしても節約にならないことがあります。