格安SIMへの乗り換えで通信費を節約
毎月の家計支出の中で年々負担が重くなっているのが通信費です。キャリアの通信料金は3社横並びでほとんど変化がありません。総務省の値下げ指導によりキャリアも重い腰を上げて新プランを用意したものの、プランの内容を精査してみるととても値下げとは言いがたい内容です。
見かけの料金は安くても総費用をチェックすると大して安くなっていなかったり、もともと高い料金を少し下げただけで値下げを強調したりと、ユーザーからするとほとんどメリットがないようなプランばかりが発表されています。
通信費の負担を軽減したいなら、キャリア内でのプラン変更では限界があります。本気で費用を節約したいならキャリアから格安SIMへの乗り換えを検討しましょう。格安SIMのプランはキャリアよりも大幅に安く、プラン次第では乗り換えで5,000円以上費用を安くすることもできます。
キャリアからの乗り換えにはためらいもありますが、削減できる通信費の大きさを見れば思いきって乗り換える価値は十分にあります。ユーザー数の増加とともに格安SIMのサービスも向上しているので恐れることはありません。
格安SIMと端末選び
モバイル環境を構築するにはSIMカードと端末が必要になります。SIMカードはキャリアから格安SIMに乗り換えれば簡単に用意できますが、問題なのは端末です。
キャリアと契約している期間はキャリア製の端末を購入して利用すればいいのですが、格安SIMを利用するにはどんな端末を用意すればいいのでしょうか?
回線が同じならキャリアの端末がそのまま使える
格安SIMはキャリアの回線を借りて通信サービスを提供しているので、借り入れ元回線と同じキャリアの端末であれば特別な作業をすることなくそのまま使えます。格安SIMで広く提供されているドコモ系回線ならドコモ製端末を簡単な設定作業だけでそのまま使えます。auやソフトバンクも同様に回線が一致していれば端末の継続使用が可能です。
別系列の回線でキャリア端末を使うには
回線系列が同じであればキャリア製端末をそのまま使えますが、問題なのは別系列の回線で端末を引き続き利用したいケースです。キャリア製端末にはそのキャリアの回線でしか利用できないようにSIMロックという制限がかけられているため、そのままでは別系列の格安SIMを使えません。別系列の格安SIMを利用するにはSIMロック解除という作業が必要になります。
SIMロック解除は本人に購入履歴のある端末をキャリアショップに持ち込むことで手続きできます。契約期間が終了してから以降はキャリアによって対応が異なりドコモなら解約から3カ月以内、auは100日以内、ソフトバンクでは90日以内がSIMロック解除可能期限になっています。
本人に購入履歴のある端末のみが対象なので中古端末を購入して持ち込んでもSIMロック解除はできません。
SIMフリー端末を購入する
キャリア以外から販売されているSIMフリー端末を購入すれば格安SIMと組み合わせて使うことができます。最近はSIMフリー端末の選択肢も増えており、キャリア端末に勝るとも劣らない充実度です。
とくにミドルエンドからローエンドの安価な端末に関してはキャリアからはあまり発売されておらず、低スペック端末で費用を安くおさえたいならSIMフリーの格安スマホが希望と合致します。
SIMフリー端末は通信会社の制限はありませんが、周波数が合致していないと利用できません。ドコモで利用できるLTEバンドはバンド1、バンド3、バンド6、バンド19、バンド21、バンド28。auのLTEバンドはバンド1、18もしくは26。ソフトバンクの対応LTEバンドはバンド1、バンド8、バンド11となっています。
最低限バンド1に対応していれば3者の回線に対応していますが、いわゆるプラチナバンドに対応していないと屋内などで電波をつかみにくくなります。
デザインやスペックだけでなくバンドにも注意してSIMフリー端末を選びましょう。