格安SIMのメリットについて
格安SIMのメリットについては、細かくいえば複数のメリットを上げることができますが、極論はたった一つのメリットに集約することができます。それはスマートフォンの利用料金が大手キャリアよりも大幅に安くなることです。大手キャリアの契約から格安SIMの契約に乗り換えるかどうかの決め手は、格安SIMに乗り換えることによってどのくらいの利用料金が大手キャリアより安くなるのかにつきるでしょう。
そして、その安くなったスマートフォンの利用料金が後に述べる格安SIMに乗り換えることによって生じるデメリットと引き換えても、自分にとってプラスであるのかということが格安SIMに乗り換えるかどうかの判断基準になると考えていいと思います。
スマートフォンの利用料金が大幅に安くなったとしても、格安SIMのデメリットが自分にとってマイナスが大きいと考えれば、格安SIMに乗り換えることなく、そのまま大手キャリアの契約を続ける方が賢明です。
ただし、格安SIMに乗り換えることによってほとんどの人がスマートフォンの利用料金が大幅に安くなることだけは否定できません。確実に格安SIMに乗り換えない方が良いと思われる人は、スマートフォンによる通話時間が長い利用者です。最近の大手キャリアは通話放題の契約が多くなっています。
それに対して格安SIMはある程度の通話時間を含んだコースもありますが、基本的には通話時間が長いと格安SIMのメリットである利用料金の安さは減少してしまうか、格安SIMの利用料金の方が高額になってしまう可能性もないわけではありません。格安SIMに乗り換える場合には、どのくらいの利用料金の削減ができるのかシミュレーションをしてみることは最低限必要となってきます。
格安SIMのデメリットについて
格安SIMの通信速度は遅い
大手キャリアよりも格安SIMの通信速度が遅いことは覚悟しておかなければなりません。格安SIMの業者は大手キャリアの通信回線の一部を借りて営業しているのですから、大手キャリアよりも通信速度が遅くなるのは当然のことです。
特に多数の人が通信をする昼休み前後の時間と帰宅時間の夕方は、格安SIMの業者によっては通信速度がかなり遅くなる傾向があります。ただし、通信速度は格安SIMの業者や通信する場所によってかなり大きな差が出ます。通信速度が心配であるというような人は、それぞれの格安SIMの業者のクチコミ情報などを調べておきましょう。
格安SIMは通話料が高い
格安SIMでは通話料がかかることが多くなっています。一定の無料通話時間を含めたプランもありますが、格安SIMの基本料金自体が高くなってしまいますから、結果としてマイナス要素となります。通話料金節約アプリなどを利用して通話料金の削減を図った方がいいでしょう。ちなみに通話品質は大手キャリア回線を利用しているので問題ありません。
格安SIMは契約や設定が難しい
格安SIMは格安でスマートフォンの通話と通信サービスを提供するので、大手キャリアのように経費をかけられないことからショップを持っていません。申込みなどもインターネットを通じてすることが多いので、大手キャリアのようなきめ細かいサービスを期待することはできないのです。パソコンやインターネットがあまり得意ではない人にとっては契約や設定の敷居がすこし高いと言えるかもしれません。
格安SIMではキャリアメールは使えない
当然のことですが、大手キャリアで付与されていたメールアドレスは利用することができません。そして格安SIMでは格安SIM業者からのメールアドレスは付与されません。メールを利用したい時には自分で他のメールサービスを用意することが必要です。